人生相談所に勤めてるけど質問ある?

人生逃げてもいいと自信を持って言えるように、逃げた先の可能性をつくりたいブログ

発達障害で仕事できない人が田舎に活路を見いだせそうな3つの可能性

7月下旬のとんでもなく暑い日に、千葉県いすみ市に空き家の見学会に行ってきた。

いすみ市は千葉県の下あたりにあって、移住がとても活発な地域。

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見学した空き家のひとつ。6LDKくらいの2階建ての一軒家。

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庭に栗の木とか、

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みかんの木が植わってた。

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これでお家賃6万円とか…。都会じゃ考えられない。

 

 

他にもこんな家とか、

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こんな家とか。

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知らない街を見てみるのは純粋におもしろい。

ここに住んだらどんな暮らしができるのか

想像するとワクワクする。

 

そんなことを考えてたら、やってみたいことができた。

 

発達障害の人や引きこもりとかでなかなか仕事ができない人、

就職活動してても採用されなくて消耗してる人が田舎に集まって、

新しい働き方を考える合宿所をつくりたい。

 

実際に田舎をまわって移住者の話を聞いてみて、その可能性を実感できた。

 

 

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発達障害や空気の読み合いがつらかった人にとって、働く=就職な世の中はマゾゲーすぎる

どうして合宿所なんてものを考えたと言うと、暮らしや仕事や人間関係で悩む人のための人生相談所に勤めているのがきっかけ。

仕事ができずに悩んでる人の話を聞くと、そうした人の多くは仕事の能力よりも人間関係でつまづいてる。

なかには、会社に就職してうまくいかずにはじめて発達障害がわかる人も。

 

発達障害の人は空気を読むのが苦手だとよく言われる。

世の中の主な産業が農業や工業からサービス業になって、空気を読む力が重要視されるようになった。

発達障害の人たちは社会性の空気を読むのが苦手なのに、人生のルートでたどる学校とか会社は、どれも空気を読み合のが最優先な世界。

 

発達障害の人じゃなくても、空気の読み合いに疲れてる人は少なくないと思う。ひどいとうつ病にだってなる。

人生でたどるのがそのルートしかないならば、苦手な人にはどこに行っても苦しい世界が待ってることになる。

  

障害者でもニートでも、仕事のサポートといえば会社に就職するために社会性を訓練することがメイン。

それを否定するつもりはないし、世の中にうまく適応できるのならばそれに越したことはない。

 

でも、空気を読む世の中に疲れて引きこもった人に対して「しんどい世界に戻るためにがんばってトレーニングしようよ」しか選択肢がないなんて、ちょっと残酷すぎる。

障害者やニート・引きこもりの就労支援を仕事にしている人たちは、そこに疑問を持たないんだろうか。

そんなマゾゲーに飛び込まなくてもいい、過度な社会性を求められない働き方を探せる選択肢があってもいい。

 

てか、つくりたい。そんな働き方を探せる合宿所をつくりたい。

 

 

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田舎には、小さい仕事を組み合わせながら自分なりの生き方を探せる余白がある

いすみに移住して、星空の家というシェアハウスと、星空スペースというシェアオフィスをやっているご夫妻からお話を聞いた。

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2人はシェアハウス・シェアオフィス以外にもいろんな仕事を組み合わせて暮らしている。

妻さんは移住前の仕事である営業に加え、移住支援NPOや近所の書店のパート。夫さんは経理の仕事や近くの農場・牧場のお手伝い。

そうして様々な仕事をかけもちしながら、イベントとかやりたいことを企画・実行。

移住を希望してる人の相談にも乗っている。

 

田舎での暮らしについていろいろ聞いてみた。

興味深かった話のトップ3はこんな感じ。

 

1.田舎には田んぼの草刈りとか繁忙期の手伝いとか、単発の仕事はゴロゴロしてる。

植物とか牛とか、人間以外を相手にする仕事も多いらしい。

1つの会社に就職するような安定さはないけど、空気を読むのが苦手な人はむしろ就職する方が不安点だったりする。

自分に合った仕事を組み合わせて働けたほうが、人間関係はむしろ安定する予感すらある。

仕事を通じていろんな人と知り合えるのもいい。

  

2.田舎は生活コストが安い。

稼がなきゃならないお金は都会よりも少なくてすむ。

都会で1Kのアパートを借りるのと同じ値段で、2階建て庭付き一戸建てが借りられる。

空き家を見て回って、家賃の安さは衝撃的だった。

 

3.ご近所関係が良好だったら、野菜は食べきれないほどいただける。

そのご近所関係がどんな感じかは気になるところで、ここは実験テーマのひとつ。

 

つまり、単発の仕事を組み合わせて収入を確保して、生活コストや食費をかけずに安く暮らせるということ。

生活に自分で工夫できる余白があるとも言える。

もちろん大変な面もあるのだろうけど、都会で就職して人間関係に消耗するよりも性に合ってる人は確実にいる。

 

移住した人の話を聞いたり、単発の仕事を実際にやってみながら、田舎に自分に合った働き方を考えられる場があったらいいんじゃないか。

てか、つくりたい。そんな働き方を探せる合宿所をつくりたい。

 

 

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セーフティネットがあれば生活を安定させることはできる。だいじなのはその後にどんな人生を送るかだ。

 

人生相談所で日々ひとの相談に乗ってると、よく考えることがある。

 

お金がなくて困ってる人に住まいや食べ物を用意するのは、そんなに難しくない。

生活保護に代表されるセーフティネットを活用すれば、衣食住を安定させるのはたやすい。

問題なのはそのあと。

 

生活が安定したあとのゴールには、就職が待ってる。

セーフティネット的には働いて給料かせいて自立できれば、仕事の中身はなんでもいい。だから、手っ取り早く就職できるように社会性の訓練が課されるわけだ。

それが悪いと言ってるわけじゃない。就職できて働き続けられれば、それは純粋にいいこと。

ただ、就職するともれなく空気を読み合う社会が待ってて、その社会に傷ついて挫折した人も少なくない。

世の中にそんなルートしかないのは、いささか残酷すぎる。

 

人が生き抜くのに必要なものはだれでもほとんど同じ。

でも、自分がどんな人生を送りたいかは千差万別。社会制度ですべて網羅はできない。

人生の送り方なんて他人に用意されるものじゃなくて、自分で試行錯誤しながら探してつくりだすもの。

だったら、こころおきなく試行錯誤ができる機会をつくればいい。

 

精神科医滝川一廣氏は、著書の『子どものための精神医学』でこう語る。

発達障害のある)子どもが自分なりに努力を重ねて成人した先に待っているのが、この「社会性」を強く求め続ける社会であったならば、やはりつらいことだと思う。

(中略)

そこまでせねばならぬほど、この「社会性」とはよきものだろうか。私たちの社会全体が、たがいに過敏に対人神経をはたらかせあわねばならない、どこか生きづらい関係社会になっていないだろうか。

ここでいう社会性とは、空気を読む力のこと。

だれでも多かれ少なかれ空気を読むのはしんどい。しんどさがデフォルトになってる世の中は、どう考えても無理がある。

社会性をトレーニングして就職する道もいいけど、しんどくない生き方を探せる機会もあった方がいい。まちがいなく。

 

田舎には就職先はあんまりないけど単発の仕事がゴロゴロあって、生活コストも安くて食べ物もいただける。

空気を読むのに消耗した人が田舎で活路を見いだせるか、移住者の話を聞いたり仕事や暮らしを体感できる合宿所があるといいんじゃないか。

 

てか、つくりたい。そんな働き方を探せる合宿所をつくりたい。