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人生相談所で働いてるけど、なんか質問ある?

「生きてていいかも」が3ポイント上がるブログ

精神障害者グループホーム反対運動が起こる前から、街中に精神障害者はたくさん住んでます

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平成26年4月、神奈川県川崎市で小児科をしている医師が、近所に精神障害者グループホームが建つことへの不安をクリニックのホームページに書かれました。

要約するとこんな感じ。

1.近所にアパートができて、そこに精神障害者が10人暮らすことになった
2.夜中は見守りがおらず、症状が悪化したときにどうなるかと不安
3.法律で追い出すことはできないので、反対の署名活動を始めてみた

なお、現在はそのエントリは削除されているようです。

 

これに対し、フリーライターみわよしこさんが記事を寄せています。


統合失調症の当事者でもあるみわさんは、『「言っても、何も通じないのだろうなあ」と虚しい気持ちになりながら書きました。』と辛い心境を語っています。

 

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反対もなにも、ずっと精神障害者と一緒に暮らしてますよ?

川崎市の人口は約142.6万人(2010年)で、精神障害者の数は15,273人(2011年、自立支援医療(精神通院公費)認定者数)。
割合にして約100人に1人。この医師の居住区は人口約21万人なので、単純計算でざっと2,000人以上は暮らしている計算です。

つまり、騒動が起きる前からずっと精神障害者と一緒に暮らしてたってこと。
その数、グループホームに入居する人数の200倍。
今さら10人くらい増えたところで、生活が変わりようもないのです。

そんなどこにでもいる精神障害者に、みなさんは出会ったことがありますか?
多分会ってるはずなんですよ。
特に問題も起こらず平穏に暮らしてるから、同じ街で暮らしてても気づかないだけなんです。

 

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「障害者」というラベルをはがして、個人を見てほしい

それなのに、どうして今回のような騒動が起こってしまうのでしょう?
その理由を、筑波大学の名川勝さんがみわさんの記事にコメントしていました。
その一部をご紹介します。なお、改行・太字はこちらで入れました。

近隣で、知的障害発達障害がある人の施設に不安を抱いている民生委員の人が居ました。
しかしたまたまきっかけがあって施設を見て、関わるようになってから、熱心な協力者に変わったそうです。

(中略)そこで活動する方々を直に知ったことで、「障害者」というわけのなわからない集合で考える必要がなくなるから。

障害者であれ、障害者とは言われない人たちであれ、彼らの中には尊敬できる人もいれば、付き合いたくない人もいます。
それがわかるのは、障害者ではなくAさんBさんを知ったときだと思います。

つまり、「障害者」というわけのわからない集合ではなく、「AさんBさん」という個人を知ってもらうことが大切だとおっしゃっています。

障害者だろうが外国人だろうが性的マイノリティだろうが宇宙人だろうが、自分たちとは違う集団に不安を感じるのは、ある意味仕方のないことです。
なぜなら、相手のことを知らないから。
いかに教科書的な知識があったとしても、未知との遭遇は誰だって不安なもの。

ならばどうするか?
相手は理屈でなく感情で不安になっているのですから、こちらも理屈より感情に訴えかけるアプローチの方が有効だと思うんです。
感情的に対立してしまうと、解決はますます遠のいてしまいますからね。

 

いかにグループホームに入居する人を「障害者」ではなく「個人」として認識してもらうか。
私も試行錯誤中ですが、この辺りがカギになるんじゃないかと思いますよ。

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